iBooks Storeに無料の電子書籍を出版するまでの流れ

iBooks Authorを利用して、iBooks Storeに無料の電子書籍を出版するまでの流れです。
アプリケーションやサービスの利用方法ではなく、出版までの進め方をまとめています。

iBooks AuthoriBooks Store

iBooks Authorとは?

Apple社から提供されている電子書籍を作成するためのソフトです。
Mac OSのみで利用可能で、無料でインストールすることができます。
Microsoft Officeなどのように、見たままの編集作業ができます。
iBooks Authorで作成した電子書籍は独自形式なので、
公開した書籍は今のところiPadでの閲覧のみ対応となっています。

iBooks Storeとは?

Apple社が運営する、オンライン電子書籍ショップです。
Mac OS、iOS からiBooksというアプリが無料で利用可能で、
アプリ内から書籍を購入 することができます。
書籍の購入には、Apple IDというクレジットカードと紐付けた個人IDが必要です。

制作から出版までの流れ

書籍の内容にも寄りますが、主に以下の流れが考えられます。

事前準備

先にiBooks Storeで出版できるよう、ID作成などが必要です。
Apple IDは 出版用に別途必要です。
無料で出版する場合は、インターネット環境さえあればその場で済ませられますが、
優良販売を行う場合は米国納税者番号の取得が必要になります。

企画考案

まず、どういった書籍を出版するのか、ターゲットや内容、タイトルなどを考えていきます。
媒体は電子書籍と決まっていますし、ページ数に制限はありません。
閲覧環境もiBooks Authorによる作成の場合は決まっています。

世界観やシナリオを煮詰めていって、どういった価値を提供するのか、
読者にどういった発見や行動をもたらすのか、といった視点も踏まえながら決めていきます。

特にタイトルは出来上がってから決めることも可能ですが、
この後の素材収集などにも影響する基本方針に相当するものなので、
仮であっても何かしら決めておいた方が進めやすくなります。

骨子作成

書籍のアウトラインを決めていきます。
大まかな章立てや概要など(まえがきあとがき等)をある程度の形にしておくことで、
どういった素材が必要か、原稿はどのぐらいのボリュームと形式で作るべきかなどを
洗い出していくことができます。

素材収集

自分で作成・撮影なども考えられますし、出典協力者から提供してもらうことも考えられます。
電子書籍の場合、素材に相当するものはグラフィック(画像やイラスト)、写真、音声、動画、
アプリなどかなり多用です。紙媒体と一線を画します。

闇雲に素材を集めると編集時に収集が付かなくなりますし、
出典協力者との交渉コストなどもふくれあがってしまいます。
効率よく素材を集めるためには、企画や骨子の精度を上げていくことが重要です。

また、出典協力者からの素材提供時には、下記のような段取りが発生することがありますので、
確認が必要です。

・コピーライトや出典の説明の記載は必要か提供してもらった素材は加工可能か
・出版前に確認は必要なのか、必要ならその場合どういった方法が良いか

出典協力者によって、内容は変わってきますので、
交渉時に素材利用について注意事項はないかあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

また、自身で素材を作成する場合にも、著作権などに注意する必要があります。
特に写真の映り込みなど、問題ないかどうか不明な場合には注意が必要です。

原稿作成

文章を作成する場合には、章立てや素材の利用方法を踏まえながら、
およそのボリュームや構成をまず決めていくと良いでしょう。

誤字・脱字はもちろんチェックしなくてはなりませんが、その他に表記揺れの注意も必要です。
・読み仮名が「ひらがな」「カタカナ」混在していないか
・出典の表記方法にばらつきがないか
・数字や記号の半角・全角統一がされているか

誤字・脱字に比べると、内容にとって致命的とは言えないものですが、 統一されていないと
後から修正が入った場合に一括処理ができないなど、チェックのコストがふくれあがります。

特に複数人から原稿を集める場合は、最終的なチェック係を用意したり、
文法ルールを決めて共有しておくなどの運用を検討しておく必要があります。

編集

iBooks Storeに出版する場合は、主にiBooks Author上での作業になります。

骨子ができていれば、ソフト側で章立てを作成する機能、
そこから目次を自動生成する機能などが備わっているので、
素材と文章の配置や加工に集中できます。

MacとiPadを接続することで、実機での確認も可能です。
編集画面上で見るのと、実機の表示は異なるので、
必ず実機での確認をしながら進めると良いでしょう。

出版

出版は、iBooks Author上から行うことが可能です。書籍のタイトルや表紙、
中身のスクリーンショットを用意しておく必要があります。

また、書籍のカテゴリ登録が必須です。どのジャンルで登録するか、
あらかじめ決めておく必要があります。

フォーマットに問題なければ、iBooks Storeへ書籍データがアップロードされ、
数時間後にはiBooks Storeからダウンロードできる状態になります。